人材派遣から、常駐型チームへ
私たちの関係は、前身組織の時代にさかのぼります。福岡でテスト事業を立ち上げる際、クロスゲームズから最初のメンバーが常駐したことが始まりでした。
当初は人材派遣を中心とした支援でしたが、その後、LINEヤフーコミュニケーションズ様の業務体制やニーズの変化に合わせて業務委託へ移行し、現在は常駐型のチームとして継続的にサポートしています。クロスゲームズから参画したメンバーが、後にLINEヤフーコミュニケーションズ様へ入社して活躍した例もあり、人材の交流も含めて関係が広がっていきました。
長年にわたりパートナーシップを築いてきたこともあり、クロスゲームズさんの中にも多くのナレッジが蓄積されており、担当者が変わっても円滑に引き継がれています。
また、現状維持にとどまらず、案件の進め方や連携方法などを自発的にアップデートし続けてくださる姿勢が、今も安心してご相談できる理由になっています。
「10人の日も、5人の日も」——規模と期間を問わない柔軟な対応力
私たちの部門では、小規模かつ短期間の案件もあるため、スケジュールが直前に決まることもあります。そうした状況でも、期間や規模にかかわらず柔軟にご相談に乗っていただき、非常に助かっています。
案件ごとに専任のリーダーを置いていただく場合もあれば、複数案件を一人のリーダーにまとめてお願いする場合もあります。また、期間を空けて再開する案件に経験者を再度アサインしてもらうなど、毎回ゼロから立ち上げにならないように細やかに配慮してくださっている点もありがたいです。
もしその体制がなければ、必要な人材を採用し、業務を開始できる状態にするまで相応の時間がかかります。クロスゲームズさんにご相談できることで、プロジェクトのキックオフまでの時間が大きく短縮されています。
必要な稼働人数が日によって大きく変わることもあります。たとえば、ある日は10人が必要でも、翌日は5人で十分というケースです。そのような急な変動にも細かく調整していただけることは、当たり前のことではありません。だからこそ、「次もクロスゲームズさんにお願いしたい」という気持ちにつながっています。
ゲーム業界では、イベントやリリースの前にテストの負荷が集中し、終了後に必要人数が大きく減ることがあります。クロスゲームズは長年その環境でリソースを調整してきたため、急な増減を特別なこととしてではなく、通常の業務として捉えています。
ゲーム開発・運営で培った変化への対応力が、現在の品質保証支援にも生きているのだと思います。特に、小規模な案件や短期間での立ち上げ、急な人員調整への対応は、私たちにとって日常的な業務でした。そのため、それ自体が強みとして評価されていることに、社内では十分気づけていなかった部分もあります。
昨日まで別の業務、翌日には新しい案件へ。高い適応力で応える
新規案件の中には、規模が大きいものや難易度が高いものもあります。昨日まで別の業務を担当してくださっていた方が、翌日には新しい業務を把握し、進行とキャッチアップを並行して進めていただくことがあります。クロスゲームズさんのこの適応の速さは、現場として高く評価しています。
私たちの部門としてお願いするようになってからも、いくつもの新しい案件をご依頼してきましたが、そのたびに必要な情報を吸収し、着実に対応してくださっているという印象です。未経験の業務にもスピーディに取り組んでいただけること、心強く感じています。
その背景には、クロスゲームズさんがゲーム開発会社として上流から下流までの工程を理解されていることが大きいのではないかと感じています。
同じ拠点で働くからこそ生まれる、スピードと頼れる関係
同じ拠点内で業務をしているため、課題が発生した際の軌道修正をスピード感を持って進められます。
テキストでのやり取りのみでは相手の人柄まで把握しづらいですが、一度対面でお話しして関係性を築くことで、その後のコミュニケーションが格段に円滑になります。クロスゲームズの皆様とは顔が見える関係性ができているため、困った際に真っ先に相談しやすい存在です。会社は別でも、同じオフィスで日常的に顔を合わせていることで、そうした「同じチームで働いている」感覚が自然と生まれています。
人員提供にとどまらない、コスト削減と生成AI活用による業務改善
クロスゲームズさんには、日々のテスト業務だけでなく、業務の進め方そのものについても継続的にアップデートしていただき、大変感謝しております。Cost Reduction Rate(CRR)施策においても、業務効率化やコスト削減に貢献していただきました。
管理方法や業務プロセスの見直しといった地道な取り組みを一つひとつ重ね、削減効果を数字で確認しながら実際の業務へ定着させてくださる姿勢には、いつも助けられています。
現状の業務をこなすだけでなく、「より効率的に進めるにはどうすればよいか」という視点を常に持ち、主体的に伴走していただけることは、クロスゲームズさんの大きな強みだと感じています。
受託する側にとって、業務効率化によって必要な工数を減らすことは、自社の売上減少につながる可能性もあります。それでも、長期的なパートナーシップを続けるためには、不要な作業を残すのではなく、よりよい方法を一緒に考えることが重要だと捉えています。
既存業務の効率化によって生まれた時間やリソースを、別の品質向上施策や新しい領域へ振り向けることで、提供できる価値の範囲を広げていきたいと考えています。近年では、生成AIをテーマとした勉強会の開催や、仕様書・業務ナレッジを活用したQ&A環境の構築など、新しい技術を取り入れた業務改善にも取り組んでいます。
生成AIについての勉強会を開催し、その内容を私たちにも共有してもらえることは、とてもありがたいです。新しい活用方法や考え方を知る機会になりますし、そこから自分たちの業務にどのように応用できるのかを考えるきっかけにもなっています。
既存の業務の枠を超えて、最新技術をいち早くキャッチアップし、得られた知見を積極的に発信してくださる姿勢に、私たちもいつも多くの刺激を受けています。
勉強会は、LINEヤフーコミュニケーションズ様への情報提供だけを目的にしているわけではありません。発表する場があることで、クロスゲームズのメンバー自身が学び、試し、知識を整理する動機になります。
学んだ内容を共有し、現場からフィードバックをいただき、さらに改善する。この循環を継続することで、両社にナレッジが蓄積されていくと考えています。
テスト実行者向けのQ&A環境や、検証業務を支援するツールなど、AIを取り入れながら業務を効率化する動きも増えています。
基本的な質問への対応や情報確認にかかる時間を減らすことができれば、メンバーはより付加価値の高い業務に時間を使えます。クロスゲームズ側で仕組みづくりを進めてもらうことで、私たちにとっても業務を進めやすい環境が整ってきています。
AI時代の品質保証を、ともに考えるパートナーへ
単純に人数を増やすだけでなく、一人ひとりの生産性を高めていくことが、これからの品質保証には欠かせないと考えています。生成AIの勉強会や、テスト実行者向けのQ&A環境・検証業務を支援するツールといった取り組みも、その一環です。
効率化によって生まれた余力を、別の業務や新しい領域へ広げていく。クロスゲームズとしては、そのための提案を継続していきたいと考えています。
品質保証の仕事は、AIの進化によって大きく変わるタイミングにあると思います。技術や業務プロセスの改善だけでなく、対面で話す機会やワークショップといったアナログなコミュニケーションも大切にしながら、AIを含めた新しいソリューションについても変化を共有し、一緒に考えていければと思います。